何時間勉強したら英語が話せるようになるのか?
英語を10年も勉強したのに話せるようにならない、という言葉をよく耳にします。
一体、何時間英語を勉強すれば話せるようになるのでしょうか?
そこで、アメリカの研究結果を説明しながら日本人が英語を話せるようになるまでの時間について解説します。
何時間勉強したら英語が話せるようになるのか?
日本人の多くが高校を卒業して進学するようになりました。中学・高校・大学で英語を勉強したのに英語が話せない、なぜだ?10年間も英語を勉強したのにどうして話せないのだろう?
受験英語を勉強したからだ!
学校の先生もじつは英語が話せないから、生徒が話せるようになるわけない!
話す練習をしてこなかったからだ!
どれも間違いではないです。正しいと思います。
ただ、ここでは視点を変えて何時間英語を勉強したら話せるようになるのかを考えてみたいと思います。
Scott McGinnis(n.d.) Higher Education Foreign Language Needs: Student Supply & Demand, National Foreign Language Center.
によると、英語圏で仕事ができる最低レベルになるには1320時間の集中レッスンが必要とのことです。
1日6時間、週30時間英語を勉強するとしたら44週間で話せるようになるそうです。
では、中学から大学まででどれくらい我々は英語を勉強しているのでしょうか?
中学で400時間、高校で500時間、大学で200時間といったところでしょう。
合計すると1100時間。
集中レッスンで1320時間必要だと言われているのに、週に数時間程度の勉強で10年かけて1100時間では話にならないことが分かります。
あなたが学生であっても社会人であっても、毎日英語だけを勉強していれば良いってことはないですよね?
なので、1日6時間英語学習するというのは現実的ではありません。
そうすると1日2時間英語を勉強して2年休まずに頑張れば365日X2時間X2年=1460時間
これなら頑張ればできそうですよね?
いきなり1日2時間は難しいので最初は5分程度から始めて、半年後に2時間勉強できるようになるというのが現実的でしょう。それでも1200〜1300時間は勉強できると思います。
ただ、ラバーズ・イングリッシュを購入しようと思っている方は、英語学習経験のある方すなわち英語力が少しはあるはずですから、2年も勉強しなくてもたとえば1年半とか1年勉強すれば英語が話せるようになると考えて良いと思います。
これまで英語が話せなかったのは学習時間が短すぎたからです。絶対学習時間が足りなかったのです。
株式会社ナラボー・プレスの赤井田拓也氏も日本人は学習時間が足りないと仰っています。
子供が言葉を流暢に話すようになるまで約10年かかります。
赤ちゃんのうちは1日中寝ている状態ですが幼稚園に入園する頃には1日のうちの半分は日本語と接していると思います。小学校に入るともっと長くなるでしょう。
生まれてから10歳まで平均して1日12時間日本語の中で生活している、と大雑把に考えると10歳までだと、12時間X365日X10年=43800時間です。
もちろん、全く日本語を聞いていない時間もあるでしょう。でも、どんなに少なくても3分の1は聞いたり話したりしています。すると14600時間です。
赤ちゃんが言葉を覚えたのと同じ方法で勉強しましょう、という教材がありますが、その方法だと1日2時間勉強しても14600時間➗2=7300日(20年)かかります。
あなたは1320時間で英語が話せるようになりたいですよね?
それとも1万時間以上かけたいですか?